機械式時計の種類②懐中時計

懐中時計の魅力とは?


懐中時計は、ポケットウォッチと呼ばれることからも分かる通り、ポケットや懐にいれて持ち歩く時計のことを言います。実は持ち運びができる時計としては腕時計よりも歴史が古く、手ごろな大きさの腕時計が登場するまでは世界中で愛用されていました。近年では腕時計やスマートフォンの時計機能に押されているものの、懐中時計は現在でも世界中で製造されています。ポケットや懐から取り出す必要がある、という点は確かに利便性で劣るものの、根強いファンが多い時計なのです。

懐中時計の魅力。それは何と言っても歴史のロマンを感じられるという点でしょう。懐中時計は17世紀にはもう使用されていたという記録が残っていますが、当時は技師が少なかったことから、懐中時計を持つこと自体が1つのステータスだったのです。現在でも、ただ時間を確認するためだけのものでなく、そのデザイン性や雰囲気を楽しむことができるアイテムとして広く人々から愛されています。持っている人が少ないという点から、他人と違うものが持ちたいという人をも惹き付けていると言えるでしょう。また金属アレルギーの人や、ずっと腕時計を着けられない職種にとっては、現在でも頼れるパートナーと言えます。

機械式懐中時計の注意点


懐中時計も、壁掛け時計や腕時計のように駆動方式によってクォーツ式と機械式が存在します。機械式の懐中時計は、そのレトロ感や雰囲気を味わいたいと言う人にとっては外せない存在と言えるのではないでしょうか。ただし、腕時計のように腕の動きに合わせて自動でゼンマイが巻ける、という機能は懐中時計には備わっていないので、必然的に機械式懐中時計はそのほとんどが手でゼンマイを巻く手巻き式となります。放っておくと針が止まって時間がずれてしまうので、日常的に使用する場合は決まった時間にゼンマイを巻くことを習慣にしなければなりません。とはいえ、その手間もまた機械式懐中時計のレトロな魅力と言えるのではないでしょうか。

懐中時計は他の時計の種類と比べて、特に「見て楽しむ」ことを目的としている時計だと言えるでしょう。せっかく機械式懐中時計を選ぶのであれば、中の駆動が見えるタイプのものを選ぶのがおすすめです。また、懐中時計を選ぶ際に気を付けたいのが蓋の有無です。蓋がないタイプはさっと時間を確認できて便利ですが、持ち運ぶ際に傷が付きやすくなります。蓋で時計を守りつつ利便性も持ちたい、というときは蓋にガラスがはめ込まれたハーフハンターケースがおすすめです。